蜻蛉塗（せいれいぬり）はとんぼの羽根のような模様に見えるため蜻蛉塗と呼ばれています。
蜻蛉塗は水面にアルコールなどで薄めた漆を水面に垂らし、水面に広がった漆を掬って器物に転写します。蜻蛉塗は漆の薄め具合、アルコールの種類、水に落とす漆の量などによって模様が変わります。
こちらのお椀は欅の木をくり抜き、縁、見付け（底）部分に布を貼って強度を持たせた上で下地をし、マットな艶の黒漆で塗って仕上げています。仕上がった黒のお椀に蜻蛉塗を付けてようやく完成となります。
サイズ：直径11.5×高さ6.9cm
材質：欅
塗装：布貼り本堅地仕上げ
箱 ：化粧箱